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今月のアイルランド

IRELAND THIS MONTH 今月のアイルランド
第十七回 2005年12月  
ポートリーシュ PORTLAOISE

ミッドランドと呼ばれる中央部の地味なカウンティーの一つ、リーシュ州。その州都ポートリーシュは観光的要素も殆どない、ローカルなマーケットタウン。ダブリンからリムリックやコークへの鉄道も道路も通る交通の要衝ですが、立ち寄ったこともなくいつも通過するだけ、という人の何と多いことか。年配の人を中心に、「ポートリーシャ」と発音する人もいます。

刑務所 で有名な町。アイリッシュに「ポートリーシュと聞いてまず何を連想するか」と質問すれば、恐らく10人中9人まで、刑務所と答えるのでは。この刑務所が数あるアイルランドの刑務所中で最も有名な理由は、IRAなどの政治犯を収容する場所だからで、その釈放時などはマスコミの取材でごった返すそうです。

町並み は、一言で言えば渋い。くすんだ家並みが結構密集しており、地味であり、観光地でも何でもないが、それなりの人口があるんだな、と、こうして改めて街を眺めると、感じてしまいます。

住宅 は、新旧かなり入り乱れているものの、ダブリンにはまだ少し遠いので、どちらかというと古い家が多い感じ。ここにある写真はそれほど古い家ではなく、特に下の写真はいかにも真新しい新興住宅地という感じの家々です。

クリスマス が近づき、12月のアイリッシュはクリスマス一色。地方都市のクリスマスの飾りつけはどこか質素で侘しさも感じさせますが、これが素朴で伝統的なクリスマスの本来の姿なのでしょう。毎年同じ飾りを何年も使うらしく、去年と同じ場所に同じ飾りが今年も出る、というのが普通のようです。

農村 が近いのも、ミッドランドの田舎町ならでは。それなりに賑やかな町ですが、車で5分も走ればこういう畑作地帯になります。冬なので、畑は茶色い土が見えている所が多く、そんな草もない所に牛が放たれている、ちょっと変わった光景も見られました。

郵便ポスト は、緑色。最近はモダンなタイプも増えていますが、昔ながらの円筒型のものもまだ多数健在。そしてアイルランドに多いのが、壁に埋め込まれたポスト。これもかなり古いものと思われます。このタイプは投函口が小さく、A4サイズの封筒だともう入らないのです。だから現代にマッチしないとも言えるのですが、壁に埋め込まれているだけに、交換も容易でないのでしょう。今もあちこちで健在です。

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