サッカー部アイルランド合宿(その2)

 

7月29日(土)
早朝04:20に起床し、05:00に学校を出発。途中、アムステルダム、フランクフルトと乗り継ぎ、14:00前にハノーヴァーに到着。フランクフルトは大雨。ハノーヴァーの空港で姉妹校のヴュスト先生に会い、ハノーヴァー万博を見学。天気は急に回復してきた。今日は、今回の合中、グラウンドでボールを蹴らない唯一の日となる。

万博の方は、まず日本館を見学。全館がほぼ紙でできていて、博覧会終了後はリサイクルされる予定ということだが、中の展示の方はドイツ語のヴィデオばかりでやや退屈。この後、一旦解散して自由行動となった。生徒の多くは、欧州各国のパヴィリオンがある東ブロックまで足をのばしたようだ。会場はさほど混雑しておらず、その意味では見学しやすい博覧会だった。会場のいたるところにソーセージ・スタンドがあり、なんともいえない良い匂いが漂っていたのが「ドイツ的」だった。
日本館の前で記念撮影
紙の筒とシートでできた壁・天井
 
ただし、展示の方はあまりおもしろくなかった
 
   
 
7月30日(日)
昨日は移動に少々疲れたが、今日は早速11:00から試合。会場は、ブラウンシュヴァイク市にあり、ここもやはり芝。天候は晴れ。ただし、昨日までの雨でやや深めの芝はかなり湿っている。

相手は、ブラウンシュヴァイクの近隣のWendenのユースチーム。一見してあまり巧くない。今日は、駿台の攻撃の組み立ての確認をするのに丁度良い相手かもしれない。時間・人数の関係で2試合が組めないため、変則的に25分を3本行うことになった。

いざ試合を始めると、相手がさほどでないにもかかわらず、結構点がとれない。結局1本目は0−0。2本目でようやく調子を取り戻し、下級生が活躍して3点連取。3本目は、また攻めあぐねて1点追加。一応圧勝だが、少々相手に合わせた水準のプレーをしてしまったかもしれない。

試合終了後は、各ホームステイ先へ。生徒4名一緒のステイ先もあるが、一人ぼっちとなる者もいた。何軒かのステイ先と生徒は、Gifhornという町にある屋外風車博物館へいったようだ。
もっと点をとって欲しかった
相手は20歳過ぎに見えるが、実際は16〜18歳とのこと
 
風車博物館で。照れる生徒たち。
 
 
7月31日(月)

いよいよ、今日で実質的に日程終了。午前中はまず、姉妹校Martino Katherineumに集合。近代サッカーのルールを考案したのはこのMK校のコッホ先生で、2年ほど前にNHKの取材で紹介されたこともある。学校にある記念プレートの前で地元新聞の取材を受け、記念撮影。

この後、ブラウンシュヴァイク市長を表敬訪問し、昼前にユネスコ世界遺産に指定されているゴスラー市を見学。ここで、ブタの骨付き間接肉という典型的ドイツ料理の昼食をとった。

見学を途中で切り上げて、ホテルで2時間休息の後、いよいよ最後の試合。今日の相手は、ブラウンシュヴァイク市に本拠地をおくドイツのブンデスリーガ2部チームのユースである。アップする姿を見る限り、かなり強そうだ。

ところが、いざ試合を始めると、昨日とは逆に案外相手の動きは良くなくて、これなら何とかなりそうだという感触。昨日と同様、30分3本としたが、1本目終了の時点で2−0とリード。むしろ楽勝ムードも出てきた。ところが、少々油断したためか、2本目に駿台のミスもあって続けて2点とられてしまい、同点に。相手がボールを支配する時間が増えて、イヤなムードで2本目が終了。3本目は、これでこの合宿最後だと、勝負にこだわり、1点追加。再び駿台が優勢のまま終了の笛が鳴った。

試合終了後、ホームステイ先の人たちと一緒に近くのレストランでお別れパ^−ティー。ドイツ料理に少々閉口した生徒もいたようだが、心づくしのもてなしに、和やかな夕べとなった。

いよいよ明日は帰国。そして、日本に帰るとすぐ合宿、そしてその後は大会。 この合宿で、技術的にもそして人間的にも選手は一皮むけたような印象がある。合宿の成果をいかして、全国大会を目指して欲しい。

コッホ先生の記念プレート
市長を表敬訪問
ゴスラーで仕掛け時計に見入る生徒たち
ゴスラーの皇帝の居城
いよいよ最後の試合
結局3−2で勝利。今回の合宿では殆ど負けなかった
 
最後の表彰式