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今月のアイルランド

IRELAND THIS MONTH 今月のアイルランド
第二十一回 2006年11月  
キャッスルレー CASTLEREA

ロスコモン州のどこへ行っても感じることは、この州はアイルランド有数の地味で渋いカウンティーだということ。その一つで中堅どころの町、キャッスルレーは、郊外にクロナリス・ハウスという一応の見所を持つものの、至って渋い町で、観光客の姿も見られません。

町並み は、ややくすんでいるものの、特に寂しくもなく、賑やかでもありません。要するに、アイルランドの典型的な田舎町の姿なのです。ただ、町の中心を国道が通っており、バイパスもできていないことから、車の交通量は割と多く、そのため寂れていない印象も強いのかもしれません。

屋号 というのでしょうか、個人商店やパブなどには、経営しているオーナーの名前が出ていることが多いです。古くから変わっていないと思われるこのようなシンプルにしてレトロな看板が、今もあちこちに残っています。ただその伝統のありそうな家の中にも、左の写真のように売りに出されているところもあります。これも時代の流れの中で仕方ないことなのでしょう。

鉄道駅 は、町の中心からちょっとはずれた所にあります。列車本数も少なく、ローカル線の寂しさ漂う風景ですが、利用者はある程度見られます。それよりも、設備の古さが逆に今の時代には感激もの。日本では殆ど見られなくなった、手動の腕木式信号機があり、日本とはシステムの違う踏切があります。普段は左の写真のようになっており、列車が近づくと真ん中の写真のように、信号が青になり、踏切が閉まります。そして列車が通り過ぎるとまた信号が赤になり、踏切が開きます。それを全て人間の手で操作しているのが、右にある三角屋根の建物なのです。

公園 が、町の中心を流れる川に沿ってあります。特に公園などなくても、ちょっと郊外に行けば自然豊かな田舎なのですが、それはそれ、町の中心にある公園は、やはり価値があります。天気は悪くないものの、寒い11月とあっては、人影もまばらでしたが、下の写真のように、散歩を兼ねて通り過ぎるらしきご婦人がいらっしゃいました。

落葉樹 から葉がすっかり散ってしまいました。これだけを見ると、11月はもうすっかり冬。これは車で5分ほどの郊外。小さな田舎町では、ちょっと町を出はずれると、もうひたすら農村風景が広がり、人家もまばらです。左の写真では、木に早くも鳥が巣を一つ作っていますが、おわかりでしょうか。

座る人のいないベンチ が、沢山見られます。そりゃこの寒い季節、こんな所に座っていられません。これも夏のいい季節は地元の人のくつろぎの場としても機能するのでしょうね。そんな時期にもまた来てみたい、そう思わせるような、なかなか感じのいい公園でした。

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