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IRELAND THIS MONTH 今月のアイルランド
第十八回 2006年2月 クロンメル CLONMEL
りんご酒の里、クロンメルは、南ティペラリー最大の町であり、ニナと共にティペラリーの州都でもあります。シュア川の中流にあり、南は小高い山が迫り、周囲は肥沃な農牧地帯。そんな中にあって、りんご畑が散見される、アイルランド南東部を平均的に代表するような、おっとりした感じの町です。 |
りんご酒 といえば、アイルランドではもう無条件にブルマーズというブランドのアップルサイダー。そのブルマーズの工場は、この町のはずれにあります。とても大きな工場で、これだけのりんご酒がこの小さな国で消費されているのかと不思議なほどです。周囲のりんご畑農家など関連産業を含めれば、クロンメルの雇用を支える大黒柱企業と言えるでしょう。 | ||
シュア川 は、南ティペラリー内陸部の水を集めて、ここくロンメルあたりからそれなりの幅の流れになり、ウォーターフォードの先で海に注いでいる川です。平野部をおっとり悠然と流れているイメージが強く、強い話題性には乏しいですが、これも南ティペラリーらしいと言えるでしょう。 | ||
山 の迫った町です。シュア川の南はいきなり急傾斜の山道になります。これはいずれも北岸から見た写真で、町を隔てて対岸が山になっています。あまり知られておらず、観光化もされておらず、標識も不十分。ですが、ドライブすれは展望台もいくつかあります。それらを見落とさずに回るには、ちょっと詳しい地図が必要でしょう。 | ||
レトロ なお店がまだ残っています。アイルランドで突出した好景気な町でもなく、特に貧しい地域でもなく、平均的な発展をとげているだけに、町にも新旧様々なものが混じっています。このあたりでも郊外に大規模なショッピングセンターが相次いでできているものの、昔ながらのこういうお店がまだタウンセンターに多数健在なのをみると嬉しくなります。 | ||
建築物 で見るべきは、町のメインストリートの東と西にある二つのビルでしょうか。どちらもさほど古いものではありません。左の写真がメインストリートである、オコンネルストリートの西にある「ウェスト・ゲート」で、14世紀のもの、下の写真はその東にでんと構える「メイン・ガード」で、軍施設や裁判所など、幾多の役割を果たして、今は平和利用されているようです。 | ||
マリア像 は、比較的どこにでもあります。町の中心をちょっとはずれた川沿いの緑地にも、郊外の教会のはずれにも、こうしてさりげなくマリア様が祭られているのは、カトリックの国アイルランドならではの、ごく自然に溶け込んだ風景です。 | ||
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