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IRELAND THIS MONTH 今月のアイルランド
第二十七回 2007年10月 ウィックロウ WICKLOW
アイルランドの庭と呼ばれ、ダブリンにも近い、人気の州ウィックロウ。その州都ウィックロウ・タウンは、しかし人口では州4位に甘んじ、その割と狭い町は車が多く、道の横断も一苦労。かつての落ち着きを失ってしまったかのようでしたが、一歩はずれれば、静かな港町の風情が健在でした。 |
ストリート は、ちょっと奥まった感じの古い町らしく、どこも狭く、商店街の並ぶあたりは車も多く、もっと静かな落ち着きを期待して来ると、ちょっとがっかりかもしれません。しかし小さい町ゆえ、一歩横に入れば、古びた雰囲気とともに、昔のままの田舎町らしさを味わうことができます。小さい町の良さで、その両方の通りを、歩いて簡単に回ることができます。 | ||
橋 が2つだけあります。1つは車の渡れる橋(写真右)で、1つは歩行者専用(写真下)。いずれも狭く、交通量も少ないのですが それもその筈、橋を渡った対岸は、行ける範囲が極めて限られており、あとは郊外の湿地帯に続いていて道も途切れているのです。基本的にウィックロウの町は、川の片側だけに発展しており、対岸はごく一部が町の延長で開けているという、面白い構造をした町なのです。 | ||
漁港 がありますが、ここでは漁業は盛んではないのか、それらしき船は見当たらず、防波堤に囲まれた内側に見られるのも、帆を下ろしたヨットばかり。レジャー用でしょう。小さくてもある程度の漁船があり、港もあくまで漁港として作られたと思うのですが、まさか漁業をやる人もいなくなってしまったのでしょうか、それとも僅かな漁船は皆、出漁中なのでしょうか。 | ||
ヴァートリー川 が海に注ぐ所にできたウィックロウ。そのヴァートリー川は、この町にとっては重要ですが、一般には、アイリッシュでも地元の人以外は余り知らない、影の薄い川です。ウィックロウ山地から流れてきているのですが、延長もごく短く、この町の北側で大きな湿地帯や沼を作り、そこから流れてきています。下流側の橋が自動車も渡れる橋で、それより海側は、ボートなどが沢山停留しており、上流は水鳥がのんびりと泳いでいて、長閑な緑に囲まれているという、対照的な風景を見ることができます。 | ||
教会 が2つ、どちらも高台にそびえ、遠くからでも目立ちます。これもアイルランドの町の典型です。一つがChurch of Irelandに属するアングリカン(プロテスタント)の古い教会(写真下)で、もう一つが、多くの信者がミサに訪れる、カトリック教会(写真左)です。信者の少ないプロテスタント教会の方がずっと立派、ということが多いのですが、ウィックロウの場合、どちらも立派、というか、19世紀築のカトリック教会が、18世紀築のプロテスタント教会を凌駕しているかなという感じがあります。 | ||
ショップ は多いです。もともとウィックロウ州北部の主要なマーケットタウン。昔ながらの商店街も、現代アイルランドでは、色々にモダンになっており、様々なタイプの店が、こういう地方の小さな町でも増えています。左はモダンな魚屋さん。港町であろうがなかろうが、元来魚を食べないアイルランド人。最近やっと、食生活の多様化により登場したと思われ、肉屋が昔ながらの風情なのと対照的に、モダンなグルメショップの風情。二番目はグルメショップで、右はしゃれた雑貨を扱うお店。いずれもダブリンなど大都市では10年前でも珍しくなかったタイプのお店ですが、こういう田舎町では、割と最近だと思います。 | ||||
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