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IRELAND THIS MONTH 今月のアイルランド
第十三回 2005年5月 クロナキルティー CLONAKILTY
アイルランド最大の州、コーク州は、東と西では風土も気質も異なります。特に西半分は、ウェストコークというブランド色が強く、温暖な土地に独特の文化があるようです。そのウェストコークの主要な町の一つがここ、クロナキルティー。ブラックプディングでも有名な、マーケットタウンです。 |
ブラックプディング というのは、豚の血を使って作られた肉製品で、アイルランド独特の癖のある食べ物。アイリッシュ・ブレックファーストには欠かせませんが、最近は段々と使われなくなる傾向にあります。ここクロナキルティーは、ブラックプディングの産地として昔から有名で、Edward Twomey という名前の肉屋(写真右)がその元祖のお店。昔はきっと店の奥が工場で、製造直売だったのでしょう。その数軒先にも、M.J. O'Neill という肉屋があり(写真下)、Traditional Irish Butchers と入口のドアに書いてあります。伝統的な正統派を誇っているようです。 | ||
野草 が花を咲かせる季節です。ウェストコークはアイルランドの中では一番温暖なので、一部には、ここだけにしか見られない南国性の植物もあるそうですが、普通に見かける野草は、アイルランドの別の地域でも見かけます。田舎道を普通にドライブしていれば、当たり前のように咲いていて、珍しくもない、やっぱりここは田舎です。 | ||
インチドニー・アイランド は、町から南へ数キロ、車で10分ほどの所にあります。地図で見ると確かに昔は島だったように見えますが、今は完全に陸続き。砂浜があり、この地域では有名な、小リゾート地です。夏は海水浴や日光浴を兼ねてレジャー客が訪れますが、殆ど近郊の人で、外国人は少なく、アイルランド・ローカルリゾートといった感じが味わえます。 | ||
パブ のない所はないというアイルランドですが、ここ、クロナキルティーから国道をコーク寄りに数キロ走った小さな集落も、交差点の両側にパブがあり、パブがあるがゆえに集落であるとわかる、それぐらい小さな村です。どちらのお店も、示し合わせたかのように、ギネスのイラストを使った大きな看板があり、丸いサインはマーフィーズとハイネッケンで、ギネスはありません。 | ||
ストーンサークル が近くにあると、全国版の地図にも出ていたので行ってみました。北へ5キロぐらい行った、シャノンヴェールという小さな村です。しかし、見に来る観光客もいないらしく、サインポストもなく、地元の人に聞いてようやくわかりました。形や大きさの違う石が無造作に並んでいて、いくつかの有名なストーンサークルと比べると貧弱ですが、一応それらしく円を描いているといえば、そうなのです。最近誰かが石を適当に持ってきて並べたと言われれば、そうなのかなと思ってしまいそうですが、古代からのものなのでしょう。そう考えると逆に不思議です。 | ||
動物 は、田舎ではどこでもちらほらとは見かけます。下はシャノンヴェールの近くで見た馬、右はインチドニー・アイランドで見かけたロバですが、こうして並べてみると、顔が良く似てるんです。アイルランド的におっとりとした表情までそっくり。 | ||
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