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今月のアイルランド

IRELAND THIS MONTH 今月のアイルランド
第二十四回 2007年5月  
トラリー TRALEE

アイルランド南西部を代表するケリー州、その州都トラリーは、ディングル半島の入口でもあり、観光客も多い町です。けれども、春さなかの5月にもかかわらず、意外にも地元の人が多く、生活臭も漂う州都でした。


昔ながらの街並み は、あまり変わっていません。典型的なアイルランドらしい、3〜4階建てのビルが連なり、グランドフロアは店舗が多く、上の階は事務所だったり住居だったり、という、地方都市の標準スタイルです。建物ごとに色分けがされているのも特徴で、時々ペンキを塗り替えると色が変わるので、昔の写真と色だけ違ったりすることもあります。

新しいショッピングセンター も、最近のトレンド。トラリーの規模の小都市では、モダンなこのタイプのものは、一昔前には殆ど見られなかったのですが、最近は続々誕生しています。観光客は、アイルランドらしくないとがっかりするかもしれませんが、地元の人や、長期滞在している人にとっては、やはり歓迎すべきものなのでしょう。

渋滞 は、地方都市でも深刻。トラリーは、この地方では一番の町で、殆どの人が近郊から車で通勤したり買い物に来たりします。トラリーには用事がなく、ディングル方面へ向かう車も、この町を抜けなければいけません。駐車スペースを探してうろうろする車や、僅かな隙間に駐車しようとする車も多く、それが渋滞に拍車をかけています。

フェニット は、トラリーの外港にあたる漁港のある村。ディングル半島の北の対岸になります。右の写真に見える奥の山々はディングル半島です。最近はトラリーとフェニットの間に、新興住宅も建っていますが、フェニットそのものは昔ながらの漁港があるだけで、活気は感じられませんでした。

ディングル鉄道 は、かつてトラリーとディングルを結んでいた軽便鉄道であり、ヨーロッパ最西の鉄道でもありました。今、その廃線跡のうち、トラリーからブレナーヴィルまでの約2キロが復活され、夏の間だけ観光用に蒸気機関車が走っています。訪れた5月は観光シーズン間近なのに、レールは錆び、駅は荒れ果てていて、廃線跡そのものでした。今夏も走るのでしょうか。左がトラリー駅、下がブレナーヴィル駅です。

ブレナーヴィル は、トラリーからディングルへ向かって2キロほどの所にある小さな集落で、歩いてもいけます。ここにはアイルランド最大の風車があります。風の強い地域なので、かつて大活躍したと思われますが、今は現役を退いて、博物館になっています。遠くからも良く見える、ランドマークでもあります。

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